上場廃止のオプトロムと常に高い人気のANAの株式

宮城県仙台市に本社を置く企業に、株式会社オプトロムという会社があります。CD-ROMやDVDなどの製造販売を手掛けてきた会社です。同社は、2006年10月26日、名古屋証券取引所のセントレックス市場への上場を果たしました。しかし、2015年、違法行為や開示情報の虚偽記載などの問題から、オプトロムは上場廃止処分を受けます。このため、2015年9月末日が市場における最終取引日となりました。さて、上場当初には120円を超える水準にあったオプトロムの株価も、2011年ごろには20円程度にまで落ち込むようになります。2013年ごろからはいくらか回復し、30円前後の水準で推移しました。そして2015年に入ると、3月上旬に50円以上となる高値を付けた後、翌月には大きく下落して20円を割り込みます。その後も、業績悪化や不祥事などのニュースから、株価は下落する一方となりました。そして、8月後半に上場廃止のニュースが出るとさらに急落します。最後には投げ売り状態となり、これ以上さげようのない価格、すなわち1円をさえ付けるようになりました。
さて、このような不名誉な株式銘柄がある一方、投資家の間で常に高い人気を保っている銘柄もあります。航空事業を営むANAホールディングスです。その主な子会社には、航空機を実際に運航している全日本空輸株式会社などがあります。ANAホールディングス自体は、こうした航空会社などのグループ企業を統括する持株会社です。さて、この銘柄に人気が集まるのには、会社の知名度や業績の安定性というもの以上に、魅力的な株主優待という要因があります。同社では年に2回、ANAおよびグループ会社の航空料金が半額となる割引チケットなどを株主に進呈する優待制度が実施されています。